コーヒーの歴史、伝来と、近代化。

コーヒーの歴史や文化

コーヒーの歴史を知る。

エチオピアを起源とし、全世界へ広まった、



コーヒーノキ、そして楽しまれ、愛されたコーヒー。



現代のコーヒーの姿になるまでに、様々な変化がありました。



そんなコーヒーの歴史の世界へご招待します。







コーヒーノキの伝来(広まり)



1454年 アビシア(エチオピア)に旅行した、

イスラム教師は、帰国後に、健康を害し、コーヒーの事を思い出します。





効き目があるかもしれないと、

現地からコーヒーを取り寄せ、飲んでみたところ、病気が治ったばかりか、眠気を追い払う効果にも気づき、修道僧に広めることになります。





そして、コーヒーは流行をはじめ、

誰しもがコーヒーを楽しむようになったと。





1470年 エチオピアからイエメンへコーヒーノキが渡り、移植され、イエメンで栽培が始まる。





1505年 セイロンにコーヒーノキを伝える。




1517年 コンスタンティンノーブルへ伝わる。





1554年 トルコのコンスタンティンノーブルに

     世界初となるコーヒーハウスが開店。





ダマスカス(現在のシリア)出身の二人により

タクタカラと呼ばれる界隈に、それぞれコーヒーハウスを開業。





この2店が世界初のコーヒーハウスと言われています。





それにしても、まだこの頃は、煮出しコーヒーで、現代のようなコーヒーとは違います。





トルココーヒーの発祥地ですね。





これを機に益々、繁栄し、人々が集まり、

コーヒーハウスは、賢者の学校とも呼ばれていたようです。







1587年 シーク・アブダル・カディールにより





【コーヒー由来の書】を記し、コーヒーの正しい由来と健全な飲み物であることを説いた。





1598年 コーヒーという言葉が記され始める。





まだ、この頃はチャオウアなどと呼ばれて

現代のコーヒーの響きではない。





1600年 【シャーリコ旅行記】にて





coffe(コッフェ)と記された。

かなり現代語に近づいてきましたね。

 



1607年 キャプテン・ジョン・スミスにより





アメリカへコーヒーが伝えられる。





トルコを訪れたジョンは、コーヒーに馴染み

現在のバージニア州へ上陸。

ジェームスタウンを創設。

コーヒーは、この時一緒に北アメリカに伝わった。










1615年 ここからコーヒーの伝来は加速していく






ベネチア、オランダへと広がりをみせる。





カイロでは、コーヒーの苦味を和らげる為に、初めて砂糖が使われる。





1640年 オランダの貿易商から、ヨーロッパへと拡大していきます。







1644年 フランス マルセイユに伝わったコーヒーは、上流階級で広がりをみせ、





プチ・ノワール(黒い飲み物)と呼ばれる。





やがて、一般の人々へ、貧困層へも広がり始めたのは1672年。しかし、上流階級から客離れし、

コーヒーハウスは衰退していくこととなる。





コーヒーが引っ張りだこであったロンドンへ

移っていくことになります。





パリ市民に広がる現代は、カフェの開業によるもので、暫く先の話となります。







1650年 イギリス オックスフォードへ伝わり



コーヒーハウスが開業されると、学生たちの人気の的となります。





そして、ロンドン初のコーヒーハウス開業。

頭痛に効く、毒気を抑え、水腫、痛風、壊血病の予防や妊婦の流産予防など、様々な効能が記され、イギリス全土へ広がります。







1658年 オランダ人によりセイロンで、

     栽培が始まる。





1663年 モカコーヒーの定期的な輸入が

     アムステルダムで始まる。





1668年 アメリカで初のコーヒーに関する記述。

     

当時のニューヨークでは、煎った豆から作り、砂糖や蜂蜜に加え、シナモンで香りをつけ、飲まれるようになる。





現代風になってきましたね。







1669年 フランス上流階級へ伝わる。



ルイ14世にトルコ式コーヒーを紹介。

宮廷貴族へ広まり、貴族たちはコーヒーの虜に。





ここからトルコはフランスへコーヒーの輸出が始まり、フランスではカフェがが誕生、人々がコーヒーを飲める場所を得るようになりました。







ドイツ、ウィーン、インドと広がり。





1696年 ジャワ島にも伝わるが洪水により壊滅。







17世紀最後になると、

ボストンで、居酒屋と宿屋が誕生します。

その中で、コーヒーハウスを兼業していた

【グリーンドラゴン】

は最も有名ににります。





コーヒーの歴史に深い関わりを持ちます。





1697年から1832年まで営業していた

【グリーンドラゴン】には、ボストン茶会事件の首謀者や独立戦で活躍した人々、貴族や軍人など、その時代で活躍した様々な人々が集まりました。





1669年 オランダ領東インド諸島(インドネシア)

のジャワ島へ、2度目となりコーヒーの苗木が運ばれます。



1696年に運ばれた時は洪水により壊滅しましたが、2度目の苗木は無事に育ち、オランダ領東インド諸島の全てのアラビカ種のコーヒーノキの祖先となりました。





1706年 バタビア(現在のジャカルタ)

周辺で栽培されたコーヒーの最初の積み荷が、

苗木1本と一緒にアムステルダムに出荷され、

コーヒーの木は植物園で栽培され、繁殖に成功。

このコーヒーの木が西インド諸島、中南米へ伝播することになります。





1723年 フランス人により、コーヒーの苗木が、

西インド諸島マルティニーク島へ運ばれる。





様々な困難を乗り越え、根付いた苗木は成長し、

アンティル諸島に留まらず、西インド諸島、メキシコ湾沿岸各地に広がり、中南米のコーヒー栽培は拡大していきました。





1727年 ポルトガル植民地バラにコーヒーの苗木と種子が持ち込まれる。





ブラジルに初めてコーヒーの木が持ち込まれた。



コーヒー国外持ち出し禁止の掟があるにも関わらず、コーヒーの種子と苗木を手に入れ、持ち出すことに成功しました。



当時、ポルトガル領だったアマゾン川河口の

バラに帰任した、バルヘッタ。





その後、小規模ながら、栽培が行われるようになり、やがてブラジル全土へ広がっていきました。





今現在、世界一位のコーヒー生産国。

コーヒー王国ブラジルの誕生です。





1732年 ロンドンのコーヒーハウスが、女人禁制であったように、ドイツでも女性はコーヒーを飲むものではないと言う風潮がありました。





これに反発した風刺画が、

バッハの【コーヒー・カンタータ】です。








もともとは、「おしゃべりをやめてお静かに」

と言う、娘のコーヒー好きをやめさせようとする父親の奮闘ぶりが詠われたコミカルな詞に、

曲をつけたのがバッハです。





1760年 アンティコ・カフェ・グレコが開店。





今も昔ながらの雰囲気のまま、スペイン広場の近くで店を開いています。





ベネチア初の喫茶店「カフェ・フローリアン」と同様に、多くの芸術家たちの集まる喫茶店であった。





1763年 フランスのブリキ職人によりドリップの先駆けとなる手法が発明される。





この時に、ネルドリップの誕生、起源となる。





ポットの中にたらした布の中にコーヒーをいれ

熱湯を注いで浸透させる。





煮出すコーヒーから、濾す(濾過)コーヒーとなり、近代コーヒーの基盤となる手法が編み出されたのです。









1773年 ボストン茶会事件





イギリスがコーヒー戦争で、オランダやフランスに敗北、紅茶貿易に切り替えたことで、情勢が変わり、イギリスは【茶条令】の発布により、





輸入紅茶を独占した上で、価格を釣り上げ、

重い税金を掛けたのです。





それに怒ったアメリカ人は、ボストンに停泊していたイギリスの東インド会社の船を襲撃。





積みにの紅茶を海に投げ捨てました。





こうした事から、アメリカ人は紅茶より

コーヒーを好むと言われています。





1777年 現在のドイツ フレデリック大王による、コーヒー禁止令が突然布告されました。





植民地を持っていなかったドイツにとって、

コーヒー消費量の増加は、通貨の海外流出となっていたのです。





加えて、ビールの生産量が減り打撃を受け始めていた為、大王はビールを飲むようになりましたが、それでもコーヒー消費は減らず、コーヒーに重税をかけました。





更には、王室以外での焙煎の禁止。

貴族や司祭などの上流階級のみが、コーヒーを独占することになり、王室は膨大な利益を得る。





1800年 フランス独自のドリップ式コーヒーポットが登場。









1819年 ポンプ式パーコレーターを発明。

     エスプレッソの原型。





1840年 イギリスで蒸留と濾過でコーヒーをたてる、サイフォンが発明される。







1898年 アフリカで、カネフィラ種(ロブスタ)が発見される。





1899年 日本人化学者が、インスタントコーヒーを発明。



1908年 ペーパードリップが開発される。





1931年 アフリカ象牙海岸(コートジボワール)

でコーヒーの栽培が始まる。







1962年 第一次国際コーヒー協定(ICA)成立。







1963年 国際コーヒー機関(ICO)設立。







2000年 SCAEモンテカルロ大会で、

     第一回世界バリスタ選手権開催。





2015年 国際コーヒー機関が、



     10月1日をコーヒの日と制定











ネルドリップ、煮出しから濾過式などへ

進化を遂げたコーヒーの抽出方法。





サイフォンやペーパードリップ、ドリッパー等、

現代の手法へ、更に進化を遂げ、







今も尚、冷凍保存や真空パック、ミルの構造などと、道具の進化もさることながら、







農家たちの栽培方法、環境づくり、精製方法。

焙煎士によるコーヒー豆の探求。

それを最高のコーヒーへ抽出するバリスタたち、

その技術や手法(レシピ)は、留まることを許さない。





いまもまだ、進化の途中にいる









より詳しい情報は👇

コーヒー歴史年表 | 全日本コーヒー協会
一般社団法人全日本コーヒー協会の公式サイトです。
リンク
coffee.ajca.or.jp






まとめ



1.コーヒーの発祥はエチオピアから。



2.コーヒーに見せられた修道僧や貿易商により

 少しづつ世界へ広まる。



3.煮出したコーヒー豆を薬などにも使用。



5.王族や貴族などの上流階級から一般市民へ

 徐々に裾野を広げる。



4.フランスの無名ブリキ職人がドリップの基礎を

 発明。



5.ボストン茶会事件。



6.パーコレーター(エスプレッソ)の発明や

 インスタントコーヒーの発明。

 サイフォンなどと進化をしてきた。











コーヒーにもいろいろな歴史があり、

手法や道具の発明、進化を経て、現在のコーヒーの楽しみ方があるんですね。









これでまた、明日からの何気ない一杯のコーヒー

が、少し変わった味わいになるかもしれませんね











ここまで、

読んで頂きありがとうございました😊







では。







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