こんにちは、colorful beansです。
誰もが知るブルーマウンテンについて解説します。
ブルーマウンテンの原産国
ジャマイカのブルーマウンテン山脈の内側で栽培、収穫される地域をブルーマウンテンエリアと呼び、この限定されたエリアで取れた豆だけが、ブルーマウンテンと表記できる。
ほんの少しエリアから外れるだけで、品種などは全く同じであったとしても、ブルーマウンテンとは表記できません。
これだけブランド力が付いてしまった後では、農家さんにとっては残酷な話しですが、それほど厳格に管理しているとも言えます。
だだし、ブルーマウンテンの歴史の中で、地に落ちるような大事件もありました。その内容は歴史の中で記載しています。
ブルーマウンテンエリアとは?ブルーマウンテン山脈の標高800m〜1200mのエリアのこと。
品種としては、アラビカ種の中のティピカ。
ティピカはアラビカ種の中でも最も古い原種に近いとされています。
このティピカの銘柄がブルーマウンテンということになります。
銘柄は農園の名前がよく使われますが、ブランド化されると、ブルーマウンテンやハワイコナのような品名となります。
ブルーマウンテンの歴史
1728年 当時の提督 ニコラス・ローズ卿により、コーヒーの木の苗がジャマイカに輸入されました。
初めに輸入されたコーヒーの木の苗が、ブルーマウンテンエリアに植えられたとされています。
その後、ハイチ革命の難民により、コーヒーの木の栽培、コーヒー豆の生産技術が伝授され、コーヒー豆の生産は急激に加速していきます。
一時期、ジャマイカのコーヒー生産は衰退していきますが、1943年にイギリスの農業生産アドバイザーにより、コーヒー産業復興計画が作成されます。
1948年 コーヒーの生産の品質維持や生産向上を目的として、コーヒー産業公社が設立されます。
コーヒー産業公社の設立によりジャマイカのブルーマウンテンエリアでのコーヒー豆の生産は、品質を高く、そしてブランド化に成功。
世界初の最高級品種ブルーマウンテンの誕生です。
今現在でもその生産は続いています。
ブルーマウンテンの危機
2007年頃からブルーマウンテンの品質は低下していたと言われています。
農家さんの減少、生産量が確保できない。昔から日本向けにブランド化されたブルーマウンテンを切らすわけにはいかないと。
ブルーマウンテンエリア以下の標高で収穫された豆を日本向けに輸出していたということも。
当初は、90%が日本にら輸出とも言われたブルーマウンテン、今現在では65%程度まで減少していると言われています。
あまり記事もなく、コーヒー業界としては隠したい事柄かもしれませんね。
暗い影を落としたブルーマウンテン。そんな時期があったとだけ記載をしておきます。
2014年のハリケーン被害、サビ病による被害で、ただでさえ限られた収穫量のブルーマウンテンは、生産量が激減しました。
大手のUCCやキーコーヒーでも在庫が切れそうな事態に。街の喫茶店やカフェからはいち早くきえてしまいました。
ブランド化戦略
ブルーマウンテンのブランド化の戦略
1936年 発輸入されたブルーマウンテン
そのキャッチフレーズは
イギリス王室御用達コーヒー
当時イギリス領であったジャマイカ。それを知ってか知らずか、王室でも飲まれているという憶測の元。
大成功となったこのフレーズで、ブルーマウンテンのブランド化は大成功するのである。
ブルーマウンテンエリアの環境
標高800m〜1200mのブルーマウンテンエリア。年間降雨量は、1500mm〜1800mm。コーヒーの木の栽培に適した雨量とされ、霧も多く発生することから、土壌にも水分が行き渡ります。
また、ブルーマウンテンエリアの土壌は、海底の有機物を多く含んでおり、コーヒーの木の育成に必要な養分が多く含まれています。
このような環境はコーヒー栽培にとって、最高の環境といえるでしょう。
品質保証
ジャマイカのコーヒー豆の区分け。ブルーマウンテンエリアで収穫されたコーヒー豆を、ブルーマウンテン。
ハイマウンテンエリアで収穫されたコーヒー豆を、ハイマウンテン。
その他をジャマイカと分類しています。
どれもアラビカ種です。
ブルーマウンテンの品質を守るため、収穫されるコーヒーチェリー🍒は赤く熟した実だけを収穫します。その為に希少性が高くなります。
格付け
ブルーマウンテンの格付けは、スクリーンと言われる豆の大きさと欠点豆の量により、NO.1からNO.3とピーベリーやセレクトに分けられます。
スクリーン17から18がNO.1スクリーン16から17がNO.2スクリーン15から16でNO.3となり、欠点豆豆はどれも3%以下。
ブルーマウンテンエリアで収穫され、これらの基準を満たしたものだけが、ブルーマウンテンと表記を許されます。
ブルーマウンテンエリアでも規格外の豆は、ブルーマウンテンとは表記できません。
ブルーマウンテンに許された樽での輸出。
数あるコーヒーの中で木製の樽で輸出、販売されているのは、ブルーマウンテンだけです。
木製の樽に詰められることで、木が湿気を吸いとり、最適な湿温にされます。
この木製の樽は、イギリスからの小麦の輸入に使われており、中身を取り出した樽に、ラム酒やコーヒー豆を詰め輸出していたと言われています。
これも幸いに日本人にとって、高級感の演出には、一役かったことでしょう!!
風味や味わいの特徴
僅かな苦味を伴い、まろやかで口当たりは柔らかく、滑らかな舌触りのコーヒー。
香りは高く芳醇。フルーティな香りと、焙煎時の煎りの薫り。
万人受けしやすい、優しい味わいと、ブランドイメージの気品と優雅さをもたらします。
あえて言うなら独特な個性という面では弱いかもしれません。
焙煎士の意見として、高級なら豆は緊張します大粒なNO.1は火の通りが悪く、火力設定に苦慮します。
そんな焙煎士の技術を駆使して、最高のポテンシャルを引き出されたブルーマウンテンは、味わい深いこと間違いなし
最後にジャマイカの国としてご興味が湧きましたら、下記リンクより観覧できます。
ジャマイカ 歴史👇
Embassy of Jamaica Tokyo, JapanEmbassy of Jamaica Tokyo Japanjamaicaembassy.jp
後書き
国や豆の歴史に触れることで、
同じコーヒーの味わいが変化することでしょう。
ここまで、読んで頂きありがとうございました😊
では。
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