パナマのコーヒー歴史

コーヒーの歴史や文化

こんにちは、colorful beansです。

パナマのコーヒー豆、その歴史について解説していまきます。

パナマの歴史

まずは、国の位置から確認してみましょう。

コロンビアやコスタリカに挟まれるような位置をしています。

その歴史は、

1501年にスペイン人 ロドリーゴ・デ・バスティーダスがパナマに上陸し、植民地となりました。

1579年 パナマ市が建設される。

1530年代 フランシスコ・ピサロはパナマを拠点にインカを征服した。

また、スペインへの輸送にパナマをほぼ経由することもあり、パナマ周辺地域の支配を確立した。

1671年 イギリスの海賊ヘンリー・モーガンによる焼き討ちに合うまで、繁栄を極めた!

1800年代 グラナダ解放、ベネズエラ解放。

1821年 カラボボの戦いで勝利し、大コロンビアの一部として、スペインから独立。

コロンビアの支配による不満から反乱が起き始める。

エクアドル共和国てしての独立。パナマはグラナダの一部として、コロンビアからの独立。

1846年 パナマにおけるヌエバ・グラナダ共和国の主権をアメリカ合衆国として認める。

米墨戦争にて、メキシコから北半分の領土を奪い、1848年カリフォルニアでゴールドラッシュが始まり、パナマの重要性が高まる。

1881年から1889年 パナマ運河建設が開始するが、失敗に終わる。

1899年 千日戦争勃発。約10万人の死者が出る。

1914年 パナマ運河完成。

アメリカ合衆国の影響力がつよく、反米運動へ繋がってくこととなる。

クーデターや軍事介入、反米運動や平和条約、内政干渉、第二次世界大戦への参戦など、

さまざまな波に翻弄されるパナマ。それはパナマ運河に翻弄されたとも言えるかもしれません。

パナマの独立は、1903年アメリカの後ろ盾により実現。パナマ運河の使用料など背景にはあったが。

1904年 アマドールが初の大統領に選出された。

パナマのコーヒー歴史

1870年頃から1890年頃まで、パナマの西部にあるチリキ県ボケテ地区で栽培が始まったと言われています。

パナマのコーヒー栽培は周辺国に比べると遅く、周辺各国の中では、一番歴史は浅いと言われています。

今では、スペシャリティコーヒーの生産も盛んになり、重要な産業に発展しています。

その名を知らしめた(世界に広げた)品種が

ゲイシャ種パナマ エスメラルダ農園(パナマ エスメラルダ ゲイシャ と言います)

2004年のベストオブパナマに出品

1ポンド 21ドルという破格の値段がつけられ、世界を驚かせました!2019年には史上最高値を更新1ポンド 11万円。
業界を賑わせましたが、徐々にその品質や香味は、当初のような驚きを与えるままの状態を維持できてないと思います。

この品種がコーヒーの概念や常識みたいなものに一石を投じることになったのは間違いはないでしょう!

ゲイシャ種とは

一躍有名になったゲイシャ種とはいったいどんな豆なのか?

品種はアラビカ種、そこから細分化された中のひとつにゲイシャ種はあります。

原産地はエチオピアです。コーヒー豆の品種は幾度となく品種改良や突然変異をくりかえし、多岐にわたりますが、ゲイシャ種はより原種に近いと言われています。

ゲイシャ種は病気に弱く、樹高は4mもあり、栽培の難しい品種です。更に採算性も悪く、生産者からは敬遠され、一時は忘れ去られた品種とも。

そんなゲイシャ種を育て上げたのが、パナマのエスメラルダ農園です。

コーヒー業界に深くいれば知っているかも知れませが、一般的にはこのゲイシャにより、エスメラルダ農園も一躍有名になったと言えるのではないでしょうか。

現に私も、パナマの豆、ゲイシャは、コーヒー好きになり、焙煎まで辿り着いてから知りましたし、初めて頂いたゲイシャは、 direct fire roast 環 ラストゲイシャでした。

代表が、今後はゲイシャを扱うことは無いかもしれないと、最高級豆を扱う環に見合うゲイシャは今はないと。

そんな中で発売された、ラストゲイシャを購入したのが、初めての体験でした。

驚きや感動、素晴らしい香味でした。
味わいもさることながら、強い香りがなにより印象的です!

その華やかな香り、フルーティな味わいと香りはいつまでも刻まれるコーヒーでした。

パナマの栽培環境

標高1500m〜1700mで主に栽培されています。主な産地はパナマ西端のチリキ県です。中でもボケテ地区はバル火山の裾にあり為、火山灰土壌の為、より良い環境と言えるでしょう。

標高も高く、昼夜の寒暖差や霧の発生による気温上昇の抑制がなされる、独特な環境により、質の良いコーヒー豆の栽培が可能となります。

先に解説したエスメラルダ農園もボケテ地区にあります。

パナマ全体としても、それほど大きな国ではないですが、小規模ながら質の良いコーヒー生産が盛んですね。

パナマのコーヒー豆の特徴

主となる栽培品種は、アラビカ種のブルボン、カトゥーラ、カトゥアイで、ティピカも多くあります。

標高が1000m以下の地域では、ロブスタ種を栽培しています。(国内流通用)

そして、繰り返し登場するゲイシャ種。

その特徴は、花のような華やかな香り、柑橘系のさっぱりとした酸味とわずかな甘さ。苦味はほとんどなく、コクのような深みもないですが、なんと言っても香り高さが特徴的です。

他の品種でも、さっぱりした味わいは特徴で、酸味もやわらかなもの、甘い香りとほんのりした甘みがある味わい。

パナマは標高の高さにより品質を区分けしています。

SHB(ストリクリーハードビーン) 1350m以上

HB (ハードビーン) 1050m〜1350m

EPW(エクストラプライムウォッシュド) 900〜1050m のようになってます。

後書き

標高の違い、品種の違いにより、特徴の違いを生かして、高い品質のコーヒー豆を栽培、生産しているパナマ。

あまり日本では流通していませんが、その質の高さは一度経験してほしいコーヒーです。

どこかのお店で見つけた時には、是非、お試しください。

いつもの何気ない一杯のコーヒー。その国や産地、特徴、歴史を知ることで、皆さまのコーヒータイムに新しい風を。

ここまで、読んで頂き、ありがとうございましたウインク

では。

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