こんにちは、colorful beansです。
何気なく飲んでいる一杯のコーヒー。
そこに隠された国や農家、コーヒー生産者たちの歴史。
そんな背景を知り、口にしたコーヒーは、
いつもと違う味わいを体験させてくれる事でしょう!
今回、ご紹介する国は。
Rwanda(ルワンダ)について解説していきます。
まずは、国の位置から確認しましょう。
アフリカ大陸 タンザニアの近くですね。
エチオピア、ケニア、タンザニアなどアフリカ大陸の主要なコーヒー生産国と並ぶように位置するルワンダ。
ルワンダのコーヒー歴史
15世紀頃に建国された、ルワンダ王国。19世紀にはドイツの保護領となり、1922年からベルギーの植民地となり約60年もの間続きます。
1962年にベルギーから独立。フツ族とツチ族との対立にり、政情は不安定な時期が続きます。
1973年ツチ族に組織されたRPF(ルワンダ愛国戦線)によるフツ族の大虐殺が行われ、犠牲者は100万人と言われています。
1973年7月 RPFにより全土を完全制圧。それでも、不安定な政情は続きます。現在までに回復傾向ではあるものの、発展途上の国です。
そんなルワンダのコーヒーは、外貨獲得の為に輸入されたコーヒーノキ から、各農家に70本の栽培が義務付けられてから始まりました。
主な産業はコーヒーとお茶の栽培になります。
1904年にドイツから持ち込まれたの起源と言われています。
1990年代前半ではかなりの輸出量を占め、ルワンダの輸出作物の中で大きな割合を占めます。
そんな中、
1994年 ジェノサイドにより壊滅。
その後、世界各国からの支援により復活を遂げるルワンダのコーヒー生産。
2015年までは、カップオブエクセレンスも毎年開催され、スペシャリティコーヒーも生産されています。
そんな復活を遂げたルワンダのことを、【奇跡のルワンダ】と言われています。
ルワンダのコーヒー栽培
そんな歴史をもつルワンダのコーヒーは、どんな環境で栽培をされているのでしょうか?
やはり、赤道に近く、ケニアやキリマンジャロに近いルワンダの気候はコーヒー栽培に適しています。
コーヒーの栽培は、標高の高いところで栽培されていることが多いですね。
ルワンダの別名には、【千の丘の国】と言われ、標高の高いエリアになります。
コーヒーの栽培は、1500mから2000mの標高で栽培をされています。
亜熱帯気候の気温の高い国柄ですから、標高の高さを利用し、寒暖差を生かした栽培になります。
また、雨量にも恵まれており、3月から5月、10月から12月でメリハリのある降水期間であり、
火山灰性の土壌はミネラルを多く含み美味しいコーヒーの生産基盤があります。
ルワンダのコーヒー精製法
国柄、土地柄に恵まれて栽培に関しては良好な環境であったルワンダ。
ただし、収穫したコーヒーチェリーから、コーヒー豆を取り出す精製方法については、なかなか世界水準まで整わなかったようです。
当初は、ナチュラル(非水洗式)で行っていた精製方法ですが、スペシャリティの生産に着手した頃から、ウォッシュド(水洗式)を取り入れます。
この取り組みが功を奏し、ルワンダのコーヒー品質は格段に向上します。
現在では、ナチュラルよりウォッシュドの方が主流になったのではないでしょうか。
またルワンダでは、過去の惨劇により成人男性が少ないことから、女性が多くコーヒー産業で働いています。
農薬や有機肥料を使わないルワンダのコーヒー栽培、今後更なる発展、品質の向上が望まれます。
ルワンダのコーヒーの特徴
ルワンダの味わいの特徴としては、
フルーティな酸味と甘さ、口あたりがよく、ほどよいコクのある味わい。
バランス型と言ってもよいでしょう。苦味や深みのような強い味わいではないと感じます。
同じアフリカ大陸でありながら、酸味のキレが素晴らしいキリマンジャロ。アフリカの大地の力強さや個性をもつケニア。それらに挟まれるように発展してきたルワンダは、中立的な要素を持ったと解説できるのではないでしょうか。
焙煎士としては、フルシティローストまでが好みですね。酸味を活かすならシティロースト。コクを活かすならフルシティロースト。
更に深煎りにしても個性は出ますが、苦味が際立ってくるイメージです。
良質なフルーティさを活かした焙煎とまろやかなコクを活かした焙煎。そのカップの違いを楽しんでもらいたい。
後書き
如何でしたか?
何気ない一杯のコーヒー。
その裏にある歴史や国柄、農家さんらを知ることにより、いつものコーヒーの味わいが、
どことなく変化をもたらすことでしょう!
いつもの日常に新たな風を。
皆さまのコーヒーライフが、より充実しますように。
ここまで、読んで頂きありがとうございました😊
では。
コメント