
はい、colorfulbeansです!
前編の西条市に引き続き、愛媛県今治市を舞台に、四国霊場八十八ヶ所を巡る旅。今回は、伊予文化の発祥の地ともいえる「国分寺」と、瀬戸内の海難事故を鎮めるために開創された「栄福寺」を参拝してきました。
1200年を超える歴史の断片と、今も境内に流れる清浄な空気感をご紹介します。
第59番札所 金光山 最勝院 伊予国分寺
伊予文化の礎、天平の栄華を今に伝える
今治インターからほど近い場所に位置する伊予国分寺は、かつて伊予の国府が置かれていた歴史の中枢にあります。
聖武天皇の勅願と度重なる災禍の歴史
国分寺は天平13年(741年)、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開創したと伝えられています。伊予の仏教界に君臨した往時の姿は壮大で、かつては現在の場所から150mほど東に七重塔を擁する大伽藍が広がっていました。
しかし、その歩みは決して平坦なものではありませんでした。
• 藤原純友の乱(939年)
• 源平合戦(1184年)
• 細川頼之の兵火(1364年)
• 長宗我部元親の天正の兵火
これら4度の焼失という悲運に見舞われながらも、江戸時代後期から本格的な復興を遂げ、現代までその法燈を守り続けてきた「再生」の歴史がここにはあります。
伊予国分寺の見どころ

• 国の史蹟・東塔跡の礎石: 寺から少し離れた場所にある13個の巨大な礎石は必見です。高さ60mにも及ぶ七重塔が立っていたという天平の昔に思いを馳せることができます。
• 本堂と薬師如来: 本尊の薬師如来は、心身の癒やしを求める参拝者を静かに迎えてくれます。
• 名木・唐椿(からつばき): 4月初旬には牡丹に似た大輪の花を咲かせることで知られています。季節が合えば、その華やかな姿をカメラに収めるのも楽しみの一つです。
広々した境内は清潔感ある雰囲気で、観光地化されてはいないので、静かに手を合わせて、祈願、お祈りができます。

アクセス・基本情報
• 所在地: 〒799-1533 愛媛県今治市国分4-1-33
• 本尊: 薬師瑠璃光如来(真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか)
• 駐車場: あり
• ルート: 今治ICから国道196号線を経由、高市交差点を左折し県道156号線へ。
第57番札所 府頭山 無量寿院 栄福寺
海上の平穏を願い、神仏が共にある聖域
次に向かったのは、今治市玉川町に位置する栄福寺です。ここは、瀬戸内の海の安全を願う祈りが込められた場所です。
弘法大師の海神供養と「神仏混合」のルーツ

弘仁年間、弘法大師が府頭山(ふとうざん)の山頂で海難防止を祈願した際、海上から阿弥陀如来が影向(ようごう)したことが始まりとされています。
また、ここは**「伊予の石清水八幡宮」**とも呼ばれる神仏習合の歴史が色濃い場所です。大和・大安寺の行教上人が、男山八幡(京都)への勧請途中にこの地へ漂着した縁により、八幡明神が祀られました。明治の神仏分離により寺と神社は独立しましたが、今も「四国五十七番」と刻まれた石塔が、その深い繋がりを物語っています。
こちらの永福寺も観光地のようなことはないので、静かに落ち着いた参拝が可能です!
こころを落ち着け、静かに、瞑想するかのように手を合わせることができました。
栄福寺の情趣あふれる見どころ

• お願い地蔵: 参道入口で赤い帽子をかぶって迎えてくれるお地蔵さま。その穏やかな表情に、参拝前から心が洗われます。
• 大師堂の十二支彫刻: 山頂から移築された由緒ある大師堂には、緻密な十二支の彫刻が施されています。歴史の重みを感じさせる細工は、ぜひ近くでじっくりとご覧ください。
• 歴史を証明する納経帳: 江戸時代中期から「別当 栄福寺」として納経を行っていた記録が残されており、古くからの信仰の厚さを伺い知ることができます。
アクセス・基本情報
• 所在地: 〒794-0114 愛媛県今治市玉川町八幡甲200
• 本尊: 阿弥陀如来(真言:おん あみりた ていせいから うん)
• 駐車場: あり
• 公式サイト: http://www.eifukuji.jp/
• ルート: 今治ICから国道317号線を経て、県道155号線を蒼社川方面へ。
旅の終わりに
今治の豊かな歴史と、人々の「祈り」が形作った二つの国分寺と栄福寺。
国分寺で天平の巨塔に思いを馳せ、栄福寺で穏やかな瀬戸内の海を願う。そんなコントラストのある参拝となりました。
次回のブログは松山編になります。
石手寺、浄土寺、八坂寺、浄瑠璃寺を巡ったエピソードです!
今回の旅が、皆様にとっても「心の浄化」の一助となれば幸いです。

TikTokリンク
関連ブログ



